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お口の中には500種類以上の細菌が住んでいます。
しかしその中のすべてが悪いわけではありません。
歯磨きを48時間以上しないと誰でも歯肉に炎症が起きてきます(歯肉炎)。
しかしこの先炎症が歯槽骨の吸収をおこし歯周炎に発展するかは、個々の患者さんの感受性によるところが大です。
Loeという人たちの研究では10%の人は歯磨きをしなくても歯周炎にはならなかったと報告しています(ラッキーな人たちですね!)しかしこういう方は一握り、大方の人々は炎症が歯槽骨の吸収に進んで行きます(歯周炎の発症)。
怖いのはこの状態患者さんはほとんど気づかないことです。
進行すると歯周ポケットができてしまい、この深部には酸素を必要としない嫌気性菌という毒性の強い菌が棲むようになり、この作用により更なる歯槽骨の吸収が進むという悪循環に陥ってしまいます。
近年細菌の歯周ポケットの中から細菌を採取しその DNA を増幅する(リアルタイム PCR 法といいます)ことにより、ポケット内の歯周病菌の種類と量がカンタンに調べられるようになりました。
特に重度の歯周病の方、また年齢が若い方の歯周ポケットからは病原性の強い細菌が見つけられることがあり、このタイプの患者さんの歯周病の原因となっていると考えられています。
重度の方、若い方ではこの強い歯周病菌を確実に排除することが重要です。
そして細菌に加えてさまざまな要因が…
喫煙
タバコを吸っていると局所の血の巡りが悪くなります。栄養が十分にいきわたらなくなります。
そして細胞の自己修復機能が狂い免疫系に影響を及ぼします。
また喫煙期間が長くなると、色も自然なピンクから黒っぽく変わってくるため見たもの炎症が隠されてしまい、気づくのが遅れてしまいがちになります。
糖尿病
糖尿病は心臓、目などいろいろな箇所に合併症を起こすことが知られています。
また細菌感染しやすくなるため歯周病も進行しやすくなります。血糖値や糖化へモグロビン値の高い方は要注意です。
過度のストレス
現代人とは切っても切れないストレス。
過度のストレスは免疫機能の低下をもたらし、歯周病の進行を促進させることが報告されています。
歯ぎしり、くいしばり
特に睡眠時の歯ぎしりやくいしばりは歯周組織に過度の力を与え歯周病の進行を促進させることがあります。
その他
骨粗しょう症なども
両親、兄弟に歯周病のある方は要注意!
遺伝的要因―歯周病への抵抗力の違い。
具体的には両親が早くから歯を失った、また兄弟に歯周病を患ってる人がいる方は要注意です。
また10代、20代なのにたびたび歯茎がはれるという方も要注意です。