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「歯周病」はお口の中の細菌によって引き起こされ、歯を支える組織(歯周組織といいます)に起こる病気の総称です。
歯周組織(歯の周りの組織)は4つの組織からなります。
歯周炎になると、歯肉の腫れ、歯槽骨の吸収(溶けてしまう)により歯周ポケットが歯肉と歯の根の間に形成され(歯根膜に沿って)、細菌の棲み家となります。
そして細菌が増えるとさらに歯槽骨の吸収が促進し、また歯周ポケットが深くなるという悪循環に陥ります。
1.歯肉炎
歯肉の腫れがわかりますか?歯石も見られます。
しかしX線では歯槽骨の吸収は見られず、炎症が歯肉に限られていることがわかりますので、「歯肉炎」と診断されます。
ブラッシングと歯石の除去で治ります。
2.軽度歯周炎
歯肉が腫れているのがわかりますか?
X線で軽度の骨吸収が見られます。
“本来の骨の位置“から”現在の骨の位置”の差が、歯周病による骨の吸収の量になります。
この方の場合は約20%の吸収で「軽度」と診断されます。
やはりブラッシングと歯石の除去で治ります。
3.中等度歯周炎
歯石の沈着がみられますが、歯肉の腫れは軽度です。
部分的に50%弱の歯槽骨の吸収が見られ、「中等度」と診断されます。
ブラッシング、歯石除去に加え、歯周外科などの他の治療が必要になる可能性があります。
4.重度歯周炎
X線では歯槽骨が歯の根の先端まで吸収しており、グラグラで噛むこともできません。
「重度」と診断されます。
こうなると抜歯をするしかすべがありません。